オススメ作品一覧

東野圭吾さんといえば言わずもがなトップクラスの人気作家です。

 

2000年代前半あたりから人気が爆発し始め、それこそ直木賞を受賞されたあたりでは東野圭吾という名前を知らない人はいないのではないかという状況でした。

 

芥川賞や直木賞で作家としての名前が広まるのいうのが通例ですが、東野さんの場合はすでに人気作家としての地位を確立されていましたよね。それこそもっと早く受賞されてても全然おかしくなかったと思います。

 

また白夜行やガリレオ、手紙、ナミヤ雑貨店の奇蹟など、続々とその作品がドラマ化映画化されていますので、小説よりメディアを先に視聴されて、それからファンになったという方も多そうです。

 

 

で、東野さんの場合、自身が電気工学科という理系出身ということで、ガリレオシリーズなど緻密なトリックはここが原点なのかもしれません。

 

一方白夜行や変身など苦悩や葛藤、陰鬱な場面など、緻密な心理描写も魅力です。

 

 

そこで今回は東野さんの作品の中からコレだ!と思う小説を厳選し、オススメ紹介してみたいと思います。

白夜行

最初に読んだのが2001年、その後2006年にもう一度、さらに2012年に三度目と、またそろそろ読み返したくなってくる作品です。

 

ただ何でもそうですが、3回繰り返すと、ほぼ記憶が定着してしまうんですよね。なので、4度目はもう少し後にしようかなと考えています。

 

で、この白夜行。東野さんの作品としてはおそらく一番長い作品なんじゃないかと。ハードカバー、そして文庫ともども一冊ですが、上下にわかれていてもおかしくないほどの分量です。

 

しかもあれだけ長いのに一度も飽きが来ません。面白過ぎて、いつも最後まで一気読みです。

 

 

主人公は唐沢雪穂と桐原亮司。時代設定は80年代後半から90年代でしょうか。いわゆるファミコン的な時代背景も登場したりします。

 

が、この小説。特筆すべきは二人の主人公の内面描写が一切ないという点。しかし読み進めていくうちに間接的にではありますが、その精神のプロセスや方向性が徐々に静かではありますが確実に伝わってくる。このプロセスが圧巻なんですよね。

 

 

とくにガリレオのような科学的なトリックや謎解きがあるわけではありませんが、何というか描写されない心理が浮き彫りになっていく過程は凄まじいです。

 

自分は文句なしに東野さんのオススメナンバーワンに推させていただきます。

さまよう刃

寺尾聰さん主演で映画化もされた作品です。今作のテーマはズバリ「復讐」。娘を殺された父親が静かにそして鋭い感情で犯人を追っていく物語です。

 

何の罪もない真面目であたたかい家族が、愛する娘が、ある日その場の利益、快楽しか求めない男に殺されたら、、そして立ちはだかる少年法の壁。

 

物語はどんどん展開していき飽くことなくラストまで読み進めることができます。

 

しかしその一方、自身に突然訪れた事態にもがき苦しみながら、必死で模索していく父親の姿が浮き彫りになり、正直重く苦しい作品でもあります。

 

情報過多、消費時代に何不自由なく生きる若者としての犯人に、猟銃を持ち立ち向かう父親。この現代というデジタルに猟銃というアナログの対比が、父親の実直な気骨を体現しているかのようです。

幻夜

白夜行に続く「夜」シリーズ。

 

しかし白夜行の続編という明確な表記はいっさいなく、これが白夜行の続きなのかどうかは不明。

 

ただ今回の主人公である美冬が、欲しいものは何をしてでも手に入れるという貫徹ぶりが、白夜行の雪穂をいやがおうにも彷彿とさせ、実際雪穂のイメージと重ねて読んだ方も多いのではないかと。

 

 

一方、白夜行で雪穂と桐原亮司の内面は一切語られませんでしたが、今回は雅也の内面の描写があります。また雪穂と桐原の立ち位置はどちらが上でも下でもなく対等な感じでしたが、今回は明らかに美冬が上なんですよね。

 

 

、、、とつらつらと白夜行の対比ばかり書いてしまいましたが、比較を除いても、かなり楽しめる作品だと思います。こういった暗さの中にエッジの効いた展開というのは東野さんの真骨頂でもある気がするんですよね。

手紙

殺人を犯してしまった兄、そして突如犯罪者の家族となってしまった弟。今回ご紹介する「手紙」は、その弟を主人公とした作品です。すでに山田孝之さん主演で映画化されたり、テレビドラマでは亀梨和也さんが主演されており、知っている方もたくさんいるのではないでしょうか。

 

やっと就職した職場、恋愛、そして結婚、育児。人生のステップごとに降りかかる強盗殺人犯の家族としての葛藤。文字通り何の罪もない弟が生きるというハードルに挑んでいく物語です。

 

東野さんの作品はサスペンスやミステリーが多いので、どちらかといえばハラハラドキドキしながら読むことが多いのですが、今回は映画でいえばヒューマンドラマ的な作品となっています。ですので涙なしには読めないというか、人生について、差別について、いろいろ考えさせられる一冊だったと思います。

容疑者Xの献身

この容疑者Xの献身が出たあたりは、すでに他の作品が続々と映像化されていたりして、作家東野圭吾はすでに絶大な人気を獲得していました。

 

そのためこの容疑者Xの献身で直木賞を受賞されたとき、少し意外に感じたんですよね。もっと昔に受賞されていても良かったんじゃないかという。

 

 

ただその直木賞はさておき、容疑者Xの献身自体は、この作品の完成度はずば抜けて高いです。

 

東野さんにしてはそれほど長編ではないのですが、登場人物の心情の揺らぎ、愛とは何か、ストーリーの緻密さと、そのクオリティの高さは、東野さんのこれまでの作品の中でも断トツだと思います。

 

 

主人公石神は、ガリレオ湯川に匹敵する知能をフル回転させ、必死に愛する人を守ります。すでに最初から犯人がわかっているという、東野さんの作品としては珍しい展開ですが、でもやっぱりどの章でもどんな展開でも決して飽きさせないんですよね。

 

自分は2日くらいで一気読みし、その後しばらく読んでませんが、たった一度でもこの世界にどっぷり浸かった感覚というか、非常に強い印象が残った作品でした。

 

ガリレオシリーズでどれにしようか迷ってる方がいましたが、是非おすすめしたい作品です。

 

 

 

 

予約や購入は、、

管理人は東野さんの小説もそうですが、購入はほぼオンラインで済ませています。

 

発行時期が古い作品でもネット通販ならほぼ在庫がありますしね。

 

 

以下にオススメサイトを記載しておきましたので、ぜひお役立ていただければと思います。

 

 

■大手通販

 

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